炭とワイン ときどき 俳句
炭と縁のない方も,炭といえば「備長炭」を思い浮かべるのではないでしょうか。
広辞苑曰く「姥目樫(うばめがし)を材料として製した熊野産の良質の木炭。元禄(1688~1704)年間から紀伊国 田辺の備中屋(びっちゅうや)長左エ門が販売」 まさに紀州備長炭は炭の中の炭です。
極上の炭の産地でもある紀州和歌山はまた梅の一大産地でもあります。毎日の食卓に欠かせない梅干。梅の収穫期は産地は猫の手も借りたいいほどの大忙しです。当然 普段炭に従事している人たちも梅の収穫に借り出され、この時期は紀州備長炭の出荷量がガクッと落ちるのです。
きのふまで炭焼職人実梅捥ぐ 呼瞳