炭とワイン ときどき 俳句
二泊三日で三重県の製炭所や二百年続く林業家を訪ねました。参加者は北は北海道、南は熊本県から総勢40名。名古屋駅集合、バスにて松坂へ。途中、北海道の名付け親でもある松坂が生んだ偉人「松浦武四郎記念館」を見学。そして一番のお楽しみは松阪牛の「和田金」での夕食。炭火のすき焼きは初体験。南部鉄器の鍋と上質の菊炭で専任の中居さんがじんわりと焼いてくれます。焼き方の試験があるそうです。とろける一夜でした。二日目はまず伊勢神宮、外宮内宮を御垣内参拝。その後、度会郡のマルモ製炭所さんで研修。自然豊かな伊勢志摩のウバメガシを原木に備長炭を丁寧に焼き上げていく作業は情熱あらばこそ。最終日は江戸時代より林業を営む吉田本家、薪ストーブのひのき家にて研修。熊野街道に面した吉田本家は林業家だけあって今では手に入らないような材、意匠の堂々たる旧家でした。ひのき家さんでは薪ストーブだけでなく、ひのきなど木製のギターやウクレレのオーダーメイドも手掛けていらっしゃいました。
炭屋の嫁として初めての燃料協会の研修旅行は新鮮な体験でした。
秋高し伊勢神宮に営林部 呼瞳